夜の伏見稲荷大社を探索してきた
国内外から連日のように観光客が訪れる有名な観光スポット「伏見稲荷大社」実は伏見稲荷大社は24時間参拝できる事をご存じだろうか? 24時間参拝できるという事は、夜の千本鳥居も見れるという事である。夜の伏見稲荷大社はライトアップされた美しい本殿と、千本鳥居が美しいとの情報を手に入れた我々は夕刻の伏見稲荷大社へと向かった。
参照サイト:http://inari.jp/

本殿前第二鳥居。相変わらず凄い参拝客の方々がいました。この時点の時刻は18:30くらい。

千本鳥居入り口。昼に比べると人の数はだいぶ少ない。
以前昼に来た時に撮った写真。
日が沈むとこうなる、美しい千本鳥居が不気味な姿に変わる。

夜の闇に包まれた千本鳥居はまるで異世界へと続く通路のようだ。
狛狐も昼間に比べると異様な圧力を放っている。
今にも動き出して噛みついてきそうだ。
所々ライトアップされているので、懐中電灯などは持参しなくても大丈夫だが、足元には十分気を付けよう。


夜の稲荷山は心霊写真が撮れたり、何かがつけてくる気配がするなど、心霊体験の噂がたくさんあるようです。真相の程は定かではないが、数々の噂も納得してしまう気味の悪い空気が漂っている。
昼はピクニック気分で登っていたが、夜は闇に包まれた千本鳥居の圧力で足が重くなる。

猫2匹とエンカウント。とても人懐っこく調査班の後ろをついてきた。
完全に夜の千本鳥居に空気に呑まれていた調査班にとって行動を共にしてくれる猫はとても心強く感じた。


猫2匹がパーティーに加わり、改めて頂上を目指し歩いていると…
画像:pixabay
ブヒブヒ!! ブヒンブヒ!!
荒ぶる巨大イノシシにエンカウント


幸い鳥居の中にイノシシは入ってこなかったが、荒ぶる野生動物との至近距離での遭遇に腰を抜かしそうになった。
警告
境内にイノシシが出没しています。
絶対に近づかないでください。
特に夜間は十分にご注意下さい。

確かに夜の伏見稲荷大社・稲荷山はホラー映画のロケができそうなくらい怖いが、光や灯篭に照らされた鳥居は美しく感じ、この時間帯でないと味わえない貴重な光景だと感じた。
ここを通れば別記事で紹介した新池(谺ヶ池)に行ける。
画像の下の方に2か所青白い物体がいくつか写っているのですが、心霊的なヤバい何かが写りこんでしまったしまったのだろうか?おろらくは街灯の光やカメラのレンズ影響だとは思いますが...。
写真に写りこんだ青白い光について議論していたら再びアクシデントが発生する。上からすごい勢いで女性4名が駆け下りてきたのである。あまりの怯えように幽霊か妖怪でも目撃したのかと思ったが、話を聞くと登ってる途中で怖くなり降りてきたとの事。


お嬢ちゃんたちはここらで引き返したほうがいいな。
仲良し4人組は東京から観光に来た女子大生とのこと。怖いので下まで一緒に降りてくれるよう頼まれ、さきほど襲撃してきたイノシシのこともあるので、放っておけず下まで見送ることにした。
4人を送り届け、再び頂上を目指す。
なんとここで先ほど会った猫と再会する。



当然だが売店も閉まっているが、自動販売機はあるので、水分補給はできる。

上から人が降りてくるとホッとする。久々に人間に会った瞬間である。

案内板で現在地を確認。約半分の所まで来ていることが確認できる。四ノ辻から道が2つに分かれていて、右回りの方が山頂に近い。

前回昼に登った時はここ四ノ辻の休憩所で引き返した。ここまで来るとだいぶ人が少なくなる。


右回りの道を進む。
たまにペンキ塗りたての鳥居があるので、うっかり触れないようにしよう。
塚に並ぶ小さな鳥居。
体力、精神的に疲弊しながらも三ノ峰に到着。三ノ峰(下社神蹟)白菊大神として崇められている。神蹟とは、神様のお鎮まりの所に、かつて祠があったとされる場所だそうです。ここから変形神獣鏡が出土し、東京都国立博物館に出陳されています。
山頂へと続く階段。
二ノ峰(中社神蹟)青木大神と崇められている。
ときどき暗闇からパキパキガサガサと音がする。またイノシシに襲われるのではないかと身構える。
山頂を示す看板を発見。観光客からの山頂確認の問いが多いのだろう、看板を掲げる店の店主から再確認お断りの文字が。

一ノ峰(上社神蹟)稲荷山の最高峰。ここは末広大神と崇められています。人気・芸能・指針の英知を受けるとされ、末広がりに商売繁盛のご利益があるとも言われている。
標高233m、一ノ峰は伏見稲荷の原点となる場所で、今から1300年以上前に「稲荷大明神」が舞い降りた場所とされています。
周囲には参拝客はおらず、世界中に自分たちとお社だけがポツンと置かれたような気分になる。
山頂という事で四ノ辻で見た夜景以上の景色を期待していたのですが、残念なことに一ノ辻は夜景が見えませんでした。
ここまで無事に来れたことを感謝しながらじっくり参拝…はできなかった。だいぶ急いで参拝しました。人の気配が完全に無いというのもあるが、ここだけ空気が違い、長居すると異世界に連れ込まれそうな気がするからである。


稲荷山山頂まで到達した達成感に浸る間もなく、逃げるように一ノ峰を駆け下りた。
四ノ辻の下で分かれた黒猫がまだいた。まるで我々の帰りを待っていたかのようだった。



山頂まで行って帰ってくる試練を乗り越えた我々を迎えにきてくれた上に、見送りまでしてくれる黒猫ちゃん。
山頂に行く目的が達成され、気が抜けたせいなのか、帰路の方が恐怖が増している事に気づく。
今思えば、よくこんなおっかなくて長い道を歩いてきたものである。鳥居を抜ける度に異世界に迷い込んでないか心配になる。

無事に下まで降りることができた。気が付いたらついてきていた黒猫はいなくなっていた…。


19:00頃に登り始め、現在時刻は23:30分を過ぎようとしていた。さすがに人が少ないと思いきや、まだポツポツと参拝客がいた。
写真撮影をしながら女子大生保護のために四ツ辻からふもとまで降り、そこから山頂まで登り帰ってきたためだいぶ時間が掛かってしまった。山頂までの往復だけなら約2時間程で帰ってこれるだろう。
まとめ

